宝石のような裂たち
2017年 04月 26日
更新、少し時間が空いてしまいました。
新年度、家族にも変化があり
私も、母、嫁、娘などいろいろな立場で
ちょとバタバタしておりました・・・
さて、先日久しぶりにOPAM(大分県立美術館)へ足を運びました。
現在、北大路魯山人の企画展と
コレクション展「響きあう色彩」を開催中。
まず魯山人展。
それはそれは風流なしつらえで
陶芸、書、を中心にその世界観を堪能できます。
本や映像などで触れて
既視感がある物も多かったのですが
やはり間近で見ると違います。
「うーん」と唸りながら見入ってしまいました。
大分手織り物語的には(笑)
小さな酒杯20個ほどが
一つ一つ美しい小袋に入れられている展示に
目が奪われました。
もしかして?と思いキャプションを見ると
やはり 志村ふくみさんの裂で作られた袋でした。
この魯山人展を監修している京都何必館の依頼で
志村さんが制作されたものだと思います。
裂の袋は
杯を入れることで立体になり
可愛らしいオブジェのようでした。
続いてコレクション展「響きあう色彩」へ
OPAMの収蔵品を 色彩を切り口に展示しています。
こちらはチラシなどで紹介されていたので
最初から目的は 志村ふくみ《裂の筥(裂50趣)》。
ひときわ照明を抑えた部屋に
志村さんの裂は置かれていました。
硝子ケースごしですが 一枚一枚じっくりみることができます。
着物としてみる時とは違い、
鑑賞者は糸使い一本一本に
意識を注ぐことができるように思いました。
それぞれにタイトルもあり、大変興味深く拝見しました。
残念ながら 50枚一挙に展示されてはいません。
コレクション展開催中に入れ替えをするのかもしれませんね。
帰宅後久しぶりに
書棚から志村さんの「小裂帖」を出して開きました。
2007年に筑摩書房から出版されたものです。
色の系統ごとに分けて
各ページ、裂の写真がちりばめられています。
実物にはかないませんが
印刷が良く、美しい本です。
巻末の文章の中に
志村さんが書かれた「裂によせて」という詩があり、
こんな言葉からはじまります。
「なぜ、ひとは
ガラス絵や、貝殻や、玉(ぎょく)をみるように
織物をみようとしないのだろう」
材料、機仕掛けなどの縛りから織物を解き放ち
例えば宝石のように裂を慈しみたい。
そんな、志村さんの思いの溢れた素敵な詩です。
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※ 織物教室等の見学、体験をご希望の方は右上の “ プロフィールを見る ” から、電話でお問い合わせください。非公開コメント(鍵コメ)やメールでのお問い合わせでも結構です。お気軽にどうぞ。
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ちょとバタバタしておりました・・・
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まず魯山人展。
それはそれは風流なしつらえで
陶芸、書、を中心にその世界観を堪能できます。
本や映像などで触れて
既視感がある物も多かったのですが
やはり間近で見ると違います。
「うーん」と唸りながら見入ってしまいました。
小さな酒杯20個ほどが
一つ一つ美しい小袋に入れられている展示に
目が奪われました。
もしかして?と思いキャプションを見ると
やはり 志村ふくみさんの裂で作られた袋でした。
この魯山人展を監修している京都何必館の依頼で
志村さんが制作されたものだと思います。
裂の袋は
杯を入れることで立体になり
可愛らしいオブジェのようでした。
続いてコレクション展「響きあう色彩」へ
OPAMの収蔵品を 色彩を切り口に展示しています。
最初から目的は 志村ふくみ《裂の筥(裂50趣)》。
志村さんの裂は置かれていました。
硝子ケースごしですが 一枚一枚じっくりみることができます。
着物としてみる時とは違い、
鑑賞者は糸使い一本一本に
意識を注ぐことができるように思いました。
それぞれにタイトルもあり、大変興味深く拝見しました。
残念ながら 50枚一挙に展示されてはいません。
コレクション展開催中に入れ替えをするのかもしれませんね。
帰宅後久しぶりに
書棚から志村さんの「小裂帖」を出して開きました。
2007年に筑摩書房から出版されたものです。
各ページ、裂の写真がちりばめられています。
実物にはかないませんが
印刷が良く、美しい本です。
巻末の文章の中に
志村さんが書かれた「裂によせて」という詩があり、
こんな言葉からはじまります。
ガラス絵や、貝殻や、玉(ぎょく)をみるように
織物をみようとしないのだろう」
材料、機仕掛けなどの縛りから織物を解き放ち
例えば宝石のように裂を慈しみたい。
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by teorimonogatari
| 2017-04-26 17:21
| 感想雑記
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